ブレーキランプ警告灯回路修理
ブレーキランプ警告灯回路修理
01
ブレーキランプ警告灯トラブル
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ブレーキランプ警告灯が点灯したままに

時間の経過に伴い必ず直面

朝のエンジン始動後、メーターパネル内のブレーキランプが点灯したままに・・・。
1週間様子を見ましたが、朝の一回目始動後は点灯するものの、夜帰る時は点灯せずの繰り返し(この頃は毎日通勤でNSXに乗っていました)。 実は、この頃の1年前くらいから、メーターのコンデンサ液漏れからの発火トラブルが多数報告されはじめ、その初期症状としてブレーキランプ警告灯の点灯が挙げられていました(私は2016年発生なので製造後約25年で発生)。
なので、原因は何だろう?という状態ではなく、これはもしや噂に聞く発火の前触れ状態?という予測が立ったので、すぐにメーターを取り外して内部基板の状態をチェックしました。

02
タコメーター基板 コンデンサ交換

やはりコンデンサからの液漏れ

  1. 長方形で大きめのICがありますが、このICはキーON時にワーニングランプを点灯させて、ブレーキランプの電球が切れた際に警告灯を点灯させる制御をしています。
    発火トラブルはこのIC付近が多いのですが、このICはNSX専用に作られたモジュールなので市販の代替品がありません。
    まず、警告灯モジュールIC付近のコンデンサを外して確認してみると、やはり液漏れの跡が確認できました。
  2. コンデンサを取り外した後に清掃してみると、基板のパターンが一部腐食していることが確認できました。
  3. 電解液がパターンに浸潤して内側から腐食しています。導通に問題はありませんでしたが、一応腐食部分のコーティングを削ってコーティング剤を再塗布しました。
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警告灯モジュールIC付近付近のコンデンサを取り外し

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警告灯モジュールICの足付近にあるパターンが腐食

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パターン腐食箇所の拡大

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  1. 他の部分が大丈夫か心配になったので、外して確認してみると、やはり同じく液漏れの形跡・・・。
    タコメーター基板は全てのアルミ電解コンデンサを交換した方が良さそうです。
    私の車両(1991年式)の場合はブレーキランプ警告灯が点灯して1週間くらいでメーターを分解して確認しましたが、既に液漏れ多数で腐食まで確認できたので、同じような年式の方は、症状がなくても早めに対処した方が良いと思います。
  1. 取り外したコンデンサ。膨らんでいるわけではなく、外観的には不具合は分かりません。
  2. 現在では全く同じコンデンサが手に入らないので、できるだけ近いものを選定してみました。 日本ケミコンの一般コンデンサは同一型式を使用。
    C14、C15のクリーム色のコンデンサは低漏れ電流タイプ。
    日本ケミコン製の低漏れ電圧タイプ(LLA型)は現在入手できないので、ニチコン製低漏れ電圧タイプ(KL型)を使用(10V/33uFを16V33uFで代用)。
    KL型は10V/33μFのラインナップがないので、代わりに16V/33μFを使用します。
    その他松下純正と思われる不明コンデンサはパナソニック製を選定。
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取り外した純正コンデンサ

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純正品
交換品
メーカー
型式
容量
備考
メーカー
型式
容量
備考
C1
日本ケミコン
KMG
16V 2200uF
日本ケミコン
EKMG160ELL222MK20S
16V 2200uF
C3
不明
131C
50V 3.3uF
Panasonic
EEUFC1H3R3
50V 3.3uF
C5
不明
112C
50V 2.2uF
Panasonic
ECA1HHG2R2
50V 2.2uF
C12
日本ケミコン
KMG
50V 33uF
日本ケミコン
KMG
50V 33uF
C13
不明
124C
16V 47uF
Panasonic
EEUFC1C470
16V 47uF
C14
日本ケミコン
LLA
10V 33uF
低漏れ電流品
ニチコン
UKL1C330KDDANA
16V 33uF
10V入手不可
C15
日本ケミコン
LLA
16V 10uF
低漏れ電流品
ニチコン
UKL1C100KDDANA
16V 10uF
C16
不明
131K
16V 100uF
Panasonic
EEUFC1C101
16V 100uF
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スピードメーター基板 コンデンサ交換
  1. 取り外したコンデンサ。
    スピードメーター基板の方は何故かタコメーター基板の方よりもかなり綺麗で、コンデンサーを外してみても、ほとんど液漏れは確認できませんでした。
  2. こちらもタコメーター基板と同じく、できるだけ純正に近いものを選定しました。
    日本ケミコンの一般コンデンサは同一型式を使用。
    C5の25V/6.8uFはパナソニックでラインナップがない為、ニチコン製を使用。
    C16、C17の日本ケミコン製両極タイプは、105℃品が入手不可の為、85℃品を使用。
    その他松下純正と思われる不明コンデンサはパナソニック製を選定。
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取り外した純正コンデンサ

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純正品
交換品
メーカー
型式
容量
備考
メーカー
型式
容量
備考
C1
日本ケミコン
KMG
16V 2200uF
日本ケミコン
EKMG160ELL222MK20S
16V 2200uF
C3
不明
131C
50V 3.3uF
Panasonic
EEUFC1H3R3
50V 3.3uF
C5
不明
25V 6.8uF
ニチコン
C1S528100511993
25V 6.8uF
C14
日本ケミコン
KMA
35V 10uF
日本ケミコン
EKMA350ELL100ME07D
35V 10uF
C15
日本ケミコン
KMA
25V 47uF
日本ケミコン
EKMA250ELL470MF07D
25V 47uF
C17
日本ケミコン
KME BP
25V 47uF
両極性
日本ケミコン
BSME250ELL470MF11D
25V 47uF
105℃品入手不可
C18
日本ケミコン
KME BP
25V 47uF
両極性
日本ケミコン
BSME250ELL470MF11D
25V 47uF
105℃品入手不可
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