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マスターシリンダ交換
02 マスターシリンダ交換
流用車種の検討

ABSのない車両のマスターシリンダに交換

ABSモジュレータ撤去の際にリヤブレーキに繋がるパイプは最短距離の配管に変更しましたが、フロント側はもともとABSモジュレータがあった場所で分岐させたので不細工です。 ABS付き車両のマスターシリンダはフロント側パイプの接続口がひとつしかありませんが、 ABSがない車両のマスターシリンダはマスターシリンダに左右それぞれの接続口があるので、交換すればスマートな配管に変更できます。

下表の通り、ABSがない車両のマスターシリンダを付けたい場合、BNR32のN1用、S14K's用、R32タイプM用が候補に挙がります。 シリンダ径が最大のBNR32用は中古でも高価だったので、コストを考えるとS14K's用かR32タイプM用です。 S14はパワーや車重、ブレーキパイプの取り回しもS15に近いので、ブレーキバランスや効きの強さを考えてS14K's用にすることにしました。 当時、マスターシリンダとマスターバッグのセットが安かったので、ついでにマスターバックもS14K's用に交換することにしました。 S14はブレーキアシスト機構がないため、ブレーキタッチがダイレクトになります。
スプリットポイントは、値が小さいほど前効きになります。 また、スプリットポイントがない場合はリアのフルード圧を減らさないということなので、リヤブレーキがより効くということになります。

日産車マスターバック・マスターシリンダ一覧
車種 ブースター(インチ) マスター内径(mm) スプリットポイント
RS13   G23 ・ M23 (9) 20.6 40
RS13 ABS  G23 ・ M23 (9) 22.2 40
PS13 Q's  G23 ・ M23 (9) 20.6 20
PS13 Q's ABS  M195T (7+8) 22.2 20
PS13 Q's HICAS  G23 ・ M23(9) 23.8 なし
PS13 Q's ABS / HICAS  M195T (7+8) 25.4 なし
PS13 K's HICAS  M195T (7+8) 23.8 なし
PS13 K's ABS / HICAS  M195T (7+8) 25.4 なし
RPS13 ~中期 M195T (7+8) 23.8 なし
RPS13 ~中期 ABS M195T (7+8) 25.4 なし
RPS13 後期 ABS標準 23.8
S14 前期Q's G23 ・ M23 (9) 22.2 20
S14 前期Q's ABS M195T (7+8) 23.8 20
S14 前期K's G23 ・ M23 (9) 23.8 40
S14 前期K's ABS M195T (7+8) 25.4 40
S14 中期Q's G23 ・ M23 (9) 22.2 30
S14 中期Q's ABS M195T (7+8) 23.8 30
S14 中期K's M195T (7+8) 23.8 40
S14 中期K's ABS M195T (7+8) 23.8 40
S15 specR  A215T (8+9) 25.4 ?
S15 specS  M210T (7+9) 23.8 ?
HCR32 typeM  M195T (7+8) 23.8 30
HCR32 typeM ABS  M195T (7+8) 25.4 30
HNR32 GTS4  M195T (7+8) 25.4 20
BNR32  M215T (8+9) 25.4 20
BNR32 NISMO(46010-02U20 BM44刻印)M215T (8+9)? 23.8 30?
BNR32 N1(46010-05U01 BM50刻印)M215T (8+9)? 25.4 30?
ECR33 typeM ABS  M195T (7+8) 23.8 30
BCNR33  M215T (8+9) 26.9 25
部品の準備
S14 K's用マスターシリンダとマスターバック

S14 K's用マスターシリンダとマスターバック

S14中期型用マスターバックを入手

  1. 入手したのはS14中期のABS無し用マスターシリンダとマスターバック。 S14用マスターバックはブレーキアシスト機構がないため、ブレーキタッチがダイレクトになります。 S15用のタッチには慣れましたが、サイズがコンパクトな点が良いので、ついでに交換します。 マスターシリンダのタンクは汚れがひどかったので新品を購入しました(液量センサとフロートは再使用)。 タンクはリング状のパッキンにささっているだけなので、思いっきり引っ張るとマスターシリンダから外れます。
  2. 配管類はそんなに高くなかったので新品を購入いました。
  3. S15用のマスターバッグを取り外してS14用比較。 純正サージタンクだと大丈夫だと思いますが、私(4連スロットル)の場合はマスターバックとサージタンクが干渉して外れなかったので、結局サージタンクを取り外して結構時間が掛かりました。 やはりS14用の方がかなりコンパクトです。
購入したブレーキパイプ

購入したブレーキパイプ

マスターバック比較(正面から)
English

マスターバック比較(正面から)

マスターバック比較(側面から)
English

マスターバック比較(側面から)

マスターバック比較(ラベル)
English

マスターバック比較(ラベル)

購入した部品
No 名称 部品番号 単価 数量 価格
1 マスターシリンダ(S14K's中期)     1
2 マスターバック(S14K's中期)     1
3 ブレーキチューブアッセンブリー(フロントRH) 46240-80F10 1,120 1
4 ブレーキチューブアッセンブリー(フロントLH) 46242-80F10 870 1
5 ブレーキチューブアッセンブリー(リヤ) 46282-80F10 960 1
6 オイルリザーバータンク 46091-64J01 2,000 1
7 リザーバータンクシール 46045-W1010 350 2
取り付け作業完了
Intake air temp sensor

S14用マスターシリンダ換装完了

  1. 換装したS14K'用マスターシリンダとマスターバック。
>S14用マスターシリンダ換装完了(全体)

S14用マスターシリンダ換装完了(全体)

  1. 換装完了後のエンジンルーム全体。
    もともとマスターバックがあった場所を右フロントのレーキパイプが折り返さなくなったので、すごくすっきりしました。
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