ABSのない車両のマスターシリンダに交換
ABSモジュレータ撤去の際にリヤブレーキに繋がるパイプは最短距離の配管に変更しましたが、フロント側はもともとABSモジュレータがあった場所で分岐させたので不細工です。 ABS付き車両のマスターシリンダはフロント側パイプの接続口がひとつしかありませんが、 ABSがない車両のマスターシリンダはマスターシリンダに左右それぞれの接続口があるので、交換すればスマートな配管に変更できます。
下表の通り、ABSがない車両のマスターシリンダを付けたい場合、BNR32のN1用、S14K's用、R32タイプM用が候補に挙がります。
シリンダ径が最大のBNR32用は中古でも高価だったので、コストを考えるとS14K's用かR32タイプM用です。
S14はパワーや車重、ブレーキパイプの取り回しもS15に近いので、ブレーキバランスや効きの強さを考えてS14K's用にすることにしました。
当時、マスターシリンダとマスターバッグのセットが安かったので、ついでにマスターバックもS14K's用に交換することにしました。
S14はブレーキアシスト機構がないため、ブレーキタッチがダイレクトになります。
スプリットポイントは、値が小さいほど前効きになります。
また、スプリットポイントがない場合はリアのフルード圧を減らさないということなので、リヤブレーキがより効くということになります。
車種 | ブースター(インチ) | マスター内径(mm) | スプリットポイント |
---|---|---|---|
RS13 | G23 ・ M23 (9) | 20.6 | 40 |
RS13 ABS | G23 ・ M23 (9) | 22.2 | 40 |
PS13 Q's | G23 ・ M23 (9) | 20.6 | 20 |
PS13 Q's ABS | M195T (7+8) | 22.2 | 20 |
PS13 Q's HICAS | G23 ・ M23(9) | 23.8 | なし |
PS13 Q's ABS / HICAS | M195T (7+8) | 25.4 | なし |
PS13 K's HICAS | M195T (7+8) | 23.8 | なし |
PS13 K's ABS / HICAS | M195T (7+8) | 25.4 | なし |
RPS13 ~中期 | M195T (7+8) | 23.8 | なし |
RPS13 ~中期 ABS | M195T (7+8) | 25.4 | なし |
RPS13 後期 ABS標準 | 23.8 | ||
S14 前期Q's | G23 ・ M23 (9) | 22.2 | 20 |
S14 前期Q's ABS | M195T (7+8) | 23.8 | 20 |
S14 前期K's | G23 ・ M23 (9) | 23.8 | 40 |
S14 前期K's ABS | M195T (7+8) | 25.4 | 40 |
S14 中期Q's | G23 ・ M23 (9) | 22.2 | 30 |
S14 中期Q's ABS | M195T (7+8) | 23.8 | 30 |
S14 中期K's | M195T (7+8) | 23.8 | 40 |
S14 中期K's ABS | M195T (7+8) | 23.8 | 40 |
S15 specR | A215T (8+9) | 25.4 | ? |
S15 specS | M210T (7+9) | 23.8 | ? |
HCR32 typeM | M195T (7+8) | 23.8 | 30 |
HCR32 typeM ABS | M195T (7+8) | 25.4 | 30 |
HNR32 GTS4 | M195T (7+8) | 25.4 | 20 |
BNR32 | M215T (8+9) | 25.4 | 20 |
BNR32 NISMO(46010-02U20 BM44刻印) | M215T (8+9)? | 23.8 | 30? |
BNR32 N1(46010-05U01 BM50刻印) | M215T (8+9)? | 25.4 | 30? |
ECR33 typeM ABS | M195T (7+8) | 23.8 | 30 |
BCNR33 | M215T (8+9) | 26.9 | 25 |

S14 K's用マスターシリンダとマスターバック
S14中期型用マスターバックを入手
- 入手したのはS14中期のABS無し用マスターシリンダとマスターバック。 S14用マスターバックはブレーキアシスト機構がないため、ブレーキタッチがダイレクトになります。 S15用のタッチには慣れましたが、サイズがコンパクトな点が良いので、ついでに交換します。 マスターシリンダのタンクは汚れがひどかったので新品を購入しました(液量センサとフロートは再使用)。 タンクはリング状のパッキンにささっているだけなので、思いっきり引っ張るとマスターシリンダから外れます。
- 配管類はそんなに高くなかったので新品を購入いました。
- S15用のマスターバッグを取り外してS14用比較。 純正サージタンクだと大丈夫だと思いますが、私(4連スロットル)の場合はマスターバックとサージタンクが干渉して外れなかったので、結局サージタンクを取り外して結構時間が掛かりました。 やはりS14用の方がかなりコンパクトです。

購入したブレーキパイプ

マスターバック比較(正面から)

マスターバック比較(側面から)

マスターバック比較(ラベル)
No | 名称 | 部品番号 | 単価 | 数量 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
1 | マスターシリンダ(S14K's中期) | 1 | |||
2 | マスターバック(S14K's中期) | 1 | |||
3 | ブレーキチューブアッセンブリー(フロントRH) | 46240-80F10 | 1,120 | 1 | |
4 | ブレーキチューブアッセンブリー(フロントLH) | 46242-80F10 | 870 | 1 | |
5 | ブレーキチューブアッセンブリー(リヤ) | 46282-80F10 | 960 | 1 | |
6 | オイルリザーバータンク | 46091-64J01 | 2,000 | 1 | |
7 | リザーバータンクシール | 46045-W1010 | 350 | 2 |

S14用マスターシリンダ換装完了
- 換装したS14K'用マスターシリンダとマスターバック。

S14用マスターシリンダ換装完了(全体)
- 換装完了後のエンジンルーム全体。
もともとマスターバックがあった場所を右フロントのレーキパイプが折り返さなくなったので、すごくすっきりしました。