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エアコンR12→R134a換装 - 冷媒注入・試運転
03 冷媒注入・試運転
マニホールドゲージ接続~真空引き

マニホールドゲージ、真空ポンプ接続

マニホールドゲージと真空ポンプはヤフオクで購入したメーカー不明の製品を使用しました。 表示単位が「bar」で見づらいですが、セットで12,480円(送料、代引手数料込み)と格安でした。

  1. ホース、カプラーなどを組み立てたあと、高圧用ホース(赤色)を高圧側サービスポート(H)に接続します。
    R134aは接続ポートがクイックカプラーになっているため簡単に脱着ができます。 また、サービスポートは低圧側と高圧側でカプラーサイズが異なる(高圧側の方が大きい)ので差し間違えることはありません。
  2. 低圧用ホース(青色)を低圧側サービスポート(L)に接続します。
  3. 中央のチャージ用ホース(黄色)を真空ポンプに接続します。
NSX エアコン R134a換装(レトロチェック) マニホールドゲージの高圧用のホースをサービスポートに接続

高圧用ホース(赤色)をサービスポートに接続

NSX エアコン R134a換装(レトロチェック) マニホールドゲージの低圧用ホースをサービスポートに接続

低圧用ホース(青色)をサービスポートに接続

NSX エアコン R134a換装(レトロチェック) マニホールドゲージのチャージ用ホースを真空ポンプに接続

チャージ用ホース(黄色)を真空ポンプに接続

真空引き、リークテスト

配管内に残った空気や水分を追い出すために、以下の手順で真空引きを行います。

  1. チャージ用ホース(黄色)を真空ポンプに接続したあと、高圧バルブと低圧バルブを共に全開にして真空ポンプを始動します。
  2. 真空引きを開始するとすぐにゲージが負圧側に振り切れますが、そのまま約15分間真空引きを続けます。
  3. 高圧バルブと低圧バルブを共に全閉にしたあと、ゲージの負圧を監視します。
    5分間放置して負圧に変化がないことを確認してリークチェックは完了です。
NSX エアコン R134a換装(レトロチェック) マニホールドゲージでリークチェック

配管のリークチェック中

冷媒注入

サービス缶接続、冷媒注入

サービスマニュアル記載の規定冷媒封入量は850g(+0/−50g)なので、200gのサービス缶を5本準備しました。
マニホールドゲージのセットに付属していたサービス缶接続用バルブは、ネジ込み固定ではなく外れやすかったので、ネジ込みタイプのバルブを追加購入して使用しました。

  1. チャージ用ホース(黄色)にサービス缶を接続して缶のバルブを開いたあと、チャージ用ホースのゲージ本体側の付け根にあるパージバルブを押してホースとゲージ内の空気を追い出しておきます。
    続いて高圧バルブを開き、低圧ゲージの圧力が1kg/cm2になるまで冷媒を封入します。
    サービスマニュアルでは、この時点でリークテスタを使用してリークチェックを行い、漏れがないことを確認するように指示がありますが、今回は省略します。
NSX エアコン R134a換装(レトロチェック) サービス缶を接続して冷媒注入接続

チャージ用ホース(黄色)にサービス缶を接続

内気循環、温度18℃、風量全開でエアコンオン

エンジン始動、冷媒注入

  1. 高圧バルブが閉じていることを確認してエンジンを始動し、エンジンの回転数を1500rpm以下に保ちます。
    続いて、ドアとドアガラスを全開にした状態で、エアコンコンを以下の設定にしたあと、低圧バルブを開いて冷媒を注入します。 エアコンの設定
    設定温度・・・・・・・・・18℃
    内外気切替スイッチ・・・・内気循環
    モードツイッチ・・・・・・正面から吹き出し
    ファンスッチ(風量)・・・最大
    A/Cスイッチ ・・・・・・・ON
    缶が空になったら「低圧バルブを閉じて缶を交換」→「パージバルブを押してゲージ内の空気をパージ」→「低圧バルブを開放して冷媒を充填」を繰り返します。
冷媒量調整、試運転

圧力が正常範囲に入るまで注入

サービスマニュアルには正常判定のための基準測定値(インスペクションデータ)がグラフで掲載されています。 R134aが採用されたのは1992年からだと思われますが、1992年11月のインスペクションデータでは、30~80%の湿度に対するラインが10%刻みでそれぞれ表現されているのに対し、2001年のインスペクションデータでは塗りつぶされた範囲で表現されています。
吐出空気温度のデータを見ると、1992年より2001年の方が温度が高く、性能が下がっているようにも見えますが、1992年はR12からR134a移行初期であったために理想値ベースで、2001年は実車データを反映した実運用基準値であるのではないかと思います。

※ 測定例の値を2001年12月のインスペクションデータは、比較のため1992年のデータのラインを重ねて記載しています。

サービスマニュアルには冷媒サイクルが正常である判定できる測定結果の例(以下)が記載されていますが、インスペクションデータと少しずれがあることからも、ある程度あいまいなものであることが分かります。
気温や湿度も測定値条件次第でばらつきがあると思われるので、各数値がインスペクションデータ適正範囲に入っており、かつ冷風が出ていれば正常と判断します。

※ 測定例の値を2001年12月のインスペクションデータ中に赤丸で示しています。

正常判定例(2001年12月 サービスマニュアル記載)
吸入空気温度・・・ (乾)30℃ } 湿度70%
(湿)25.5℃
吐出空気温度・・・   21℃
吐出圧力・・・・・   2.07MPa(21kg/cm²)
吸入圧力・・・・・   0.31MPa(3.2kg/cm²)

サービスマニュアル エアコン インスペクションデータ 1992.11 E-NA1(1100001~)

インスペクションデータ(1992.11)

サービスマニュアル エアコン インスペクションデータ 2001.12 LA-NA1(1700001~)、LA-NA2(1300001~)

インスペクションデータ(2001.12)

ゲージ圧で運転状況を確認

  1. 圧力がインスペクションデータの正常範囲に入ったら、低圧バルブを閉じ、エンジン回転1500rpmキープして10分間運転します(冷媒缶200gを4本半くらい注入した時点で正常範囲に入りました)。
    10分間の運転後、ゲージ圧力は以下の表示になりました(測定時のガレージ内温度は約30℃でした)。
    ・高圧側:17.5bar(約17.85kg/cm²)
    ・低圧側:2.0bar(約2.04kg/cm²)
    サインスペクションデータと比較すると低圧側が低い感じですが、冷風は出ているので、問題なさそうです。

ゲージ表示:は低圧側約2.0bar、高圧側約17.5bar

03 冷媒注入・試運転