ヘッドライトのレベライザーはリトラクタブル用のボディだと干渉するため、何らかの対処が必要です。 干渉しない社外レベライザーもありますが、純正レベライザーを加工しました。
- 分解した状態。
ツメの部分にマイナスドライバーなどを差し込んで解除するとケースを割ることができます。 - 必要な部分をある程度の形に切り出した後、ボール盤で回転させながら加工するためにボルトを取り付けます(写真を撮り忘れたので加工後に再現・・・)。
- 加工完了後。
ボール盤での手作業にしては綺麗に加工できた・・・と思う。 - 再組み立て後。
調整ボルトの頭の平べったい部分を掴んで回転させる必要がありますが、ボディ干渉対策という目的は達成したので、とりあえずヨシとします。
NSX後期固定ライト純正レベライザー
電気的に調整する機構も備わっているものの、メクラ用のコネクターが取り付けられています。
分解した状態
ボール盤での加工準備
加工完了後
再組み立て後
バンパーを取り外した後、リトラクタブルライトを取り外します。 下側からアクセスする必要もあるので、インナーフェンダーを取り外す必要があります。 素直にタイヤを外した方が早いかも知れませんが、ステアリングフルロック状態でも作業は可能です。
- リトラクタブルライトを上げた状態にして側面を覆っているカバーの小さい楕円のカバー(4つ)を外します。
- 楕円カバーを外すと露出するビス(4本)を取り外してカバー本体を取り外します。
- 配線コネクタを分離した後、固定ボルト4本(上から2本、下から2本)を取り外してユニットごとリトラクタブルライトを取り外します。
リトラ部品取り外し完了
固定ライトはフェンダー側に位置決め用の突起があるので、左右のフェンダーに突起がはまる穴を開ける必要があります。
ヘッドライトを当てがいながら慎重に位置決めをして穴開け(写真07参照)。
ヘッドライトを仮止めしてみると、レベライザーの干渉以前にライト本体が若干干渉してしまいました。
そのままでは良い位置に来ないので結局若干ボディを叩く事に・・・。
5mm位凹ませてヘッドライトが収まりました(写真08、写真09参照)。
しかし、最終的なボンネットとのチリ合わせの時、仮止めをした時よりもヘッドライトの内側を高くすることになり、思いのほかクリアランスが確保できました。
ボディを叩かなくても干渉なく取り付けできたような気がしました・・・。
ヘッドライトの突起が嵌るための穴
運転席側
助手席側
ヘッドライトは片側4箇所で固定されます。 内2箇所は純正部品です(写真10のAとB)。この純正ステーの部分はリトラクタブルライトが固定されていた穴がそのまま使用できるので加工は不要です。 残り2箇所は、リトラクタブル車両では固定箇所がないため、ステーを追加する必要があります。 Cの部分は社外ステーキットのアダプターをヤフオクで購入して取り付けましたが、Dの部分は固定しなくてもグラつきもなかったので放置しました。
- 写真10のC1を固定するためのアダプタ。元からある穴を使用できるので加工は不要です。
- 写真11のアダプタにライト本体を固定した状態。
- ライト本体を仮固定。
- レベライザーとボディのクリアリンスは十分。
アダプタ取り付け後
アダプタにライト本体取り付け後
固定ライト取り付け完了
レベライザーとのクリアランス
レインフォースは取り付けないので、簡単なステーで取り付け。
本来レインフォースを固定する穴にM6のナットリベットを取り付けてステーを固定。
当初はRFY製FRPバンパー+TAITECのコピー品と思われるFRPボンネットを装着しましたが、特にボンネットのフィッティングが悪かったので、 最終的には純正バンパーとドライカーボンボンネット(純正形状の社外品)に変更しました。
02Rのドライカーボンボンネットは、わざとカーボン繊維の凹凸が分かるように塗装していると何かの書籍に書いてありましたが、サフを厚めに吹いて念入りに下地処理を行ったんですが、本塗りが乾いた後に凹凸模様が出てきました。ドライカーボンはシンナーが入った時にどうしても染み込んでしまうようです。 コンパウンドで磨けば模様は消せると思いますが、純正風でそのままにしました。
カーボン模様は、近くで凝視しないと分かりません。
ボンネット取り付け後。両側を2人で持って作業した方が安全です。 上写真はTAITECコピー品?のFRPボンネット。02R純正よりダクトが大きく迫力がありますが、フィッティングがイマイチだった為、すぐに変更しました。
バンパー取り付け後。 ボンネットはメーカー不明ドライカーボン製、バンパーは純正です。FRPボンネット+FRPバンパーの時より格段にフィッティングが良くなりました。
取り付けはクリップと両面テープ。これがないと内側が結構汚れます。
上側がリトラ用オープナーステー。形状が違って、リトラ用だとダクトに干渉してしまいます。
純正バンパーだけあってフィッティングは抜群。 とは言ってもライトの位置はステーとの間にワッシャーを入れて微調整してチリ合わせをしています。 FRP製の時は、遠くから見ても違和感がありましたが、純正はやはり純正と分かる感じがします。