フロント周り02R化の最終形
ボンネットをダクト付きにすると、ラジエータからの空気の流れも全く変わってしまうし、最終型のドライブフィールに近づけるには空力の再現も必要なので、 02Rの純正状態と同じようにアンダーカバーによるフラットボトム化を行うことにしました。
- フロントアンダーカバー。
同形状のFRP製社外品もありましたが、純正品との価格差が小さかったので迷うことなく純正品を購入しました。 - リヤアンダーアバー。
アルミ製で表面処理はなさそうです。 - ラジエタードレーンプレート(74116-SL0-Z10)。
これは単純に穴が空いたアルミ板なので自作できそうです。
カバー,フロントアンダー 74111-SL0-Z10
カバー,リヤーアンダー 74112-SL0-Z100
プレート,ラジエタードレーン 74116-SL0-Z10

No.55 74111-SL0-Z10 カバー,フロントアンダー

購入当時(2015年09月)の価格
| No | 部品番号 | 部品名称 | 単価 | 数量 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 8 | 74147-SL0-Z10 | ダクト,ラジエター | 1 | |||
| 13 | 90106-SL0-000 | ボルトワツシヤー 6X26 | 95 | 25 | ||
| 13 | 90106-SL0-000 | ボルトワツシヤー 6X26 | 95 | 25 | ||
| 25 | 60510-SL0-Z10 | バツテリーセツト,フロント | 50,500 | 1 | 2021年03月注文時の価格 | |
| 26 | 74112-SL0-Z10 | カバー,リヤーアンダー | 42,600 | 1 | 74112-SL0-Z11に統合 | |
| 27 | 74113-SL0-Z10 | フイン,R.レクチユフイケーシヨン | 3,680 | 1 | ||
| 28 | 74116-SL0-Z10 | プレート,ラジエタードレーン | 3,060 | 1 | ||
| 29 | 74148-SL0-Z10 | ダクト,エアーアウトレツト | 1 | |||
| 30 | 74153-SL0-Z10 | フイン,L.レクチユフイケーシヨン | 3,680 | 1 | ||
| 31 | 91503-SZ3-003 | クリツプA,バンパー | 105 | 8 | ||
| 32 | 93404-0601605 | ボルトワツシヤー 6X16 | 35 | 2 | ||
| 34 | 93404-0601605 | ボルトワツシヤー 6X16 | 35 | 8 | ||
| 55 | 74111-SL0-Z10 | カバー,フロントアンダー | 41,600 | 1 | ||
| 合計金額 | ||||||
表示価格はすべて税抜き価格です。
読み込み中...
| No | 部品番号 | 部品名称 | 単価 | 数量 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 8 | 74147-SL0-Z10 | ダクト,ラジエター | 1 | |||
| 13 | 90106-SL0-000 | ボルトワツシヤー 6X26 | 25 | |||
| 25 | 60510-SL0-Z10 | バツテリーセツト,フロント | 1 | |||
| 26 | 74112-SL0-Z11 | カバー,リヤーアンダー | 1 | 旧品番:74112-SL0-Z10 | ||
| 27 | 74113-SL0-Z10 | フイン,R.レクチユフイケーシヨン | 1 | |||
| 28 | 74116-SL0-Z10 | プレート,ラジエタードレーン | 1 | |||
| 29 | 74148-SL0-Z10 | ダクト,エアーアウトレツト | 1 | |||
| 30 | 74153-SL0-Z10 | フイン,L.レクチユフイケーシヨン | 1 | |||
| 31 | 91503-SZ3-003 | クリツプA,バンパー | 8 | |||
| 32 | 93404-0601605 | ボルトワツシヤー 6X16 | 2 | |||
| 34 | 93404-0601605 | ボルトワツシヤー 6X16 | 8 | |||
| 55 | 74111-SL0-Z10 | カバー,フロントアンダー | 1 | |||
| 合計金額 | ||||||
表示価格はすべて税込み価格です。
※ 単価が空欄の部品は、調査時点で生産終了または注文不可の部品です。
※ 単価が表示されている部品でも、すでに生産中止となっている場合があります。
- NSX-R以外用のラジエターダクトはメンバーまで覆いかぶさっていますが、メンバーが露出しないとアンダーパネルが固定できないので、不要な部分をサンダーなどでカットします。
02R用のラジエターダクト(74147-SL0-Z10)を購入するという手段もありますが、加工品でも実用上問題がなかったため、コストを優先して流用しました。 - ラジエターダクト加工前の装着状態。
フロントアンダーカバーとリヤアンダーカバーが重なる部分はメンバーに直接固定する必要があるので、ダクトのメンバーを覆っている部分が邪魔になっています。 - ラジエターダクト加工後の装着状態。
段差になっている部分より後ろ側を切除したことでメンバーが露出しました。
サンダーで加工したNA1用ラジエターダクト
NA1用ラジエターダクト(加工前)
NA1用ラジエターダクト(加工後)
フロントメンバー加工後
- フロントメンバーにナットリベットを5か所取り付け。
バッテリーセットを固定するボルトにアクセスするために設けられたと思われるリヤアンダーカバー後方の穴が、位置決めの基準としても活用できそうでした。
この穴の中心にボルトの中心がくるようにしてアンダーカバーを仮固定し、その状態でメンバー固定穴の中心をマーキングして穴開け位置としました。
純正の固定ボルトはM6ですが、最悪の場合少しでも調整ができるようにM5のナットリベットを使用しました。リベットの材質はアルミです。
バッテリーセット加工後
- バッテリーセットにナットリベットを6か所取り付け。
メンバーの穴と同じくアンダーパネル後方の位置を基準にしてピッチを正確に算出しました(穴あけ位置は写真09の通り)。
ナットリベットもメンバーと同じくM5のアルミ製を使用。
フレームと台座を固定している溶接部のビードが結構出っ張っていたのでサンダーで平らに加工しました。
- リベットを取り付けた穴を使用してアンダーカバーを装着。
バッテリーセット穴開け箇所のピッチは、バッテリーセットの前側先端をゼロとして、手前側から60mm→319mm→319mmです。 - メンバー部はリヤアンダーカバーにフロントアンダーカバーを被せてボルトで固定します。
純正のM6ボルトも購入しましたが、M5のナットリベットを使用したので、手持ちのM5ボルトと大きめの平ワッシャを使用しました。 - リヤアンダーパネルはナットリベットを取り付けた箇所以外に、両サイド折り返し部の2箇所(写真11)と後端部の4箇所(写真12)でモノコック自体への穴開けが必要です。
バッテリーセットに固定した6箇所で十分に保持されているように思えたので、とりあえずモノコックへの穴開けは保留しました。
しかしながら、後ろ側の両サイドが若干垂れ下がっている感じはあるので、いずれは対策しようと思います。
リヤアンダーカバー固定穴ピッチ
メンバー固定箇所
メンバー両サイドの折り返し部分
フロントアンダーカバー後ろ側固定箇所
取り付け完了
バッテリーセットも02R純正品に
- 02R用バッテリーセット(60510-SL0-Z10)。
02R専用部品の供給も怪しくなってきたし、実物の作りも見てみたいという興味があったので思い切って注文しました(度重なる納期遅延の末、注文から1年半後に入荷)。
末尾Z10とZ30があり、Z30は寒冷地仕様でバッテリー台座が大きいのだと思います。 - アンダーパネル取り付け部の寸法を測定すると、ピッチは319mmでパネルの穴で測定した通りでしたが、フロント側のスタート地点が62mmで2mmの違いがありました(純正はアンダーカバー後方のサービスホールとボルトの中心が2mmずれているということになりますが・・・)。
- エアシュラウドを取り付ける時、バッテリーセット側の固定位置が明確に分からず悩んでいましたが、正確な寸法が分かってすっきりしました。
02R用バッテリーセット 60510-SL0-Z10
アンダーパネル固定穴採寸
ラジエターダクト固定穴採寸
ホースの干渉に注意
02R用のラジエターダクトを02R以外に取り付けようとすると、ラジエターホースとダクトが干渉します(02R用のラジエターホースはラジエターダクトを避けるような形状になっています)。
貴重なラジエターダクトをカットしたくないので、中古で買った逃げ加工済みのダクトをしばらく使いつつ、ラジエターホースを交換次第、新品のダクトを購入して交換するつもりです。
該当するホースの「ホース,フロントウオーターロアー(19502-PBY-R00)」は2016年に購入してストックしています(当時価格は3,760円)。
ホース,フロントウオーターロアー 19502-PBY-R00
読み込み中...
| No | 部品番号 | 部品名称 | 単価 | 数量 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 | 19502-PBY-R00 | ホース,フロントウオーターロアー | 1 | 02R用 旧品番:19502-PR7-000 | ||
| 9 | 19502-PR7-010 | ホース,フロントウオーターロアー (イエローペイント) | 1 | 02R以外の全モデル |
表示価格はすべて税込です。
※ 単価が空欄の部品は、調査時点で生産終了または注文不可の部品です。
※ 単価が表示されている部品でも、すでに生産中止となっている場合があります。
参考: 02R プレスインフォーメーションopen_in_new 記載内容
ボンネットフードにエアダクトを設けたマイナスリフト発生の空力的メカニズム
リアでは、ウイングタイプのスポイラーによって効率よくマイナスリフトを得ることができます。
しかしフロントでは、あまり大きな空力パーツを装着すると、最低地上高やアプローチアングルをキープできなくなります。
また、空気抵抗の増加による加速性能の低下など、市販車でのマイナスリフト実現のためには、さまざまな困難な課題を克服しなければなりません。
そこで、ボディ下面をフラットにして下面の流速を落とさずにスムーズに流し、マイナスリフトを得る手法を選択。最低地上高、アプローチアングルをともに確保しながら、前面投影面積の増加を最小限に抑える方法です。
ただし、それまでボディ下面に抜いていたラジエーターの通過風をいかに排風するかという課題が新たに発生。
その結果、大きな空力的な付加物を装着せず、ベースとなるNSXのスタイリングを活かすことで、空気抵抗を低く抑制。最高速の伸びを犠牲にせずにマイナスリフトを実現しました。
また、クルマが回頭し角度を持った瞬間の揚力も、アンダーボディの縦フィンがチンスポイラー的な役割を果たし、効果的に低減することを実車風洞の計測で確認。この特性は、過渡特性の向上にも大きく寄与しています。
その課題を、ミッドシップのレイアウトの特性を活かし、ボンネット上にエアダクトを設置して、そこから排風することでクリアしました。 さらに、フロントアンダーカバーの左右に縦フィンを装着し、ボディ下面の空気がホイールハウス内へ流入することを抑制。 また、エアダクトを通過する空気がホイールハウス内に流れ込むことを防ぐために、エアダクトの左右に隔壁を設置。 加えてフロントバンパーの開口率を低減し、空気の流入自体を可能な限り抑制しました。 これにより、ようやくボディ下面とボンネット内の流れをスムーズにし、目標としたマイナスリフトを発生させました。
Cd値(空気抵抗係数)0.32
Cl値(揚力係数/全体)-0.100
Clf値(揚力係数/フロント)-0.040
Clr値(揚力係数/リア)-0.060
初代NSX-Rに対して、タイヤ接地荷重に換算すると、前:16.3kgf、後:24.5kgfの荷重増に相当します(いずれも180km/hでのテスト値)。
| 効果 | 達成値 | |
|---|---|---|
| エアアウトレットダクト付カーボンフード | 気流上方向整流 | Clf値:-0.025 |
| フード内ラジエーター排気ダクト | 気流上方向整流 | Clf値:-0.010 |
| フィン付フロントアンダーカバー | 前方・下面流の整流 | Clf値:-0.040 |
| フロントコンデンサー開口面積縮小 | 正面流の整流 | Clf値:-0.025 |
| カーボンリアスポイラー | 後方・上面流の整流 | Clr値:-0.100 |
| リアディフューザー | 後方・下面流の整流 | Clr値:-0.002(Cd値:-0.003) |
※ 数値はHonda測定値
