ステー類の準備
社外品取り付け時もステー交換推奨
- 私は最初に社外品の後期タイプのリヤスカートを取り付けていました。 後期タイプのリヤアンダーは底面が前期より少し低くなっており、スカート本体をサポートするステーに違いがあります。 リヤスカートの中央を固定するステーは、前期用では後期タイプのスカートの底面に届きません。 長いボルトを使えば無理に固定することも可能ですが、角度が少し異なるため、後期型用に交換しました。 後期型用は前期型用にコの字型のブラケットが溶接で追加されているだけです。
- リヤスカートの両サイドを固定するステーも前期型用と後期型用で異なります。 上のシルバー色のものが後期型用で、下の黒色のものがもともとついていた前期用です。後期型用は前期型用にはない下に伸びるバーが追加されています。 交換しなくても大きな問題はありませんが、気分の問題で交換することにしました。
- リヤーフェンダーステーを後期型用に交換した状態。前期型用と違いリヤスカートが固定されるのでぐらつきは少なくなります。

リ前期型用ステーと後期型用ステーの比較

リ前期型用ステーと後期型用ステーの比較

後期型用リヤーフェンダーステー取り付け後
No | 部品番号 | 部品名称 | 単価 | 数量 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | 71511-SL0-000ZZ | スカートCOMP.,リヤーバンパー | 92,700 | 1 | ||
11 | 71555-SL0-010 | ステー,リヤーバンパーセンターロアー | 25,100 | 1 | ||
19 | 90110-SL0-000 | バンパーボルトASSY.C | 220 | 2 | ||
20 | 90111-SL0-000 | スクリユー,コーナースライドタツピング | 510 | 1 | ||
25 | 90661-SJ8-000 | グロメツト,スクリユー 5MM | 90 | 1 | ||
38 | 71515-SL0-Z10ZZ | デイフユサー,リヤースカート | 98,000 | 1 | ||
39 | 90149-SA0-003 | ボルト,バンパー | 175 | 9 | NSX-R用 | |
40 | 71511-SL0-Z10ZZ | スカートCOMP.,リヤーバンパー | 174,700 | 1 | ||
14 | 64412-SL0-305 | ステー,R.リヤーリヤーフエンダー | 3,960 | 1 | ||
15 | 64812-SL0-010 | ステー,L.リヤーリヤーフエンダー | 4,910 | 1 |
価格は2025年04月時点

純正スカート+02R純正ディフューザー
スカート、ディフューザーも純正品に
- 自分はたまたまディフューザー単体を先に入手していたので、クーペ用のリヤスカート単体を後で追加購入しました。
新品で購入するなら一体物の「71511-SL0-Z10ZZ」の方が値段が安いし、加工もする必要がないので、バラバラで購入する意味はないと思います。
※ 個別購入した場合、:92,700円(71511-SL0-000ZZ)+98,000(71515-SL0-Z10ZZ)+1,575(90149-SA0-003×9)
=合計金額:192,275円 - このディフューザーの材質についてドライカーボン製と書いている書籍もありますが、実際にはABS樹脂製で結構重いです。
- 裏側には「ABS」と刻印があります。

スカートCOMP.,リヤーバンパー 71511-SL0-000ZZ

デイフユサー,リヤースカート 71515-SL0-Z10ZZ

02R用ディフューザー裏の刻印
- スカート単体だと、部品検索上は全モデル部品番号が共通になっていますが、単体購入したスカート(71511-SL0-000ZZ)にディフューザーの取り付け穴は開いていないので、穴あけ加工が必要です。
正確な位置に穴を開けるため、クリアファイル素材(PP)をディフューザーに重ねてトレースしました。
使用したのは「光 PP板 透明 P466-1 460×650×0.2mm」という製品です(Amazonで送料込み181円)。 - ディフューザーの穴位置をトレースしたクリアファイル素材のシートをスカートに重ねます。
ディフューザー自体の外形もトレースして、車両前方側の切り欠き(2か所)の位置を基準にすると、重ねる位置を決めやすいです。 - 穴開け完了後。ABS樹脂なので切断面が毛羽立ちやすいです。ディフューザーを装着した後は見えなくなる箇所ですが、一応ペーパーで平滑に整えました。

クリアファイル素材(PP)で製作した型紙

型紙をスカートに貼り付け

スカートへの穴あけ完了
- ディフューザーを適当なボルトで仮固定。入念に位置決めしただけあって、スカートの形状にピッタリフィットする位置に収まりました。
新品状態のディフューザーとスカートの表面は無垢の樹脂ではなく、綺麗な質感で艶消しの黒塗装がしてあるようです。
ディフューザーとスカートの塗り分け部分の正式な色を特定しようと色々調べたのですが、結局分かりませんでした。
しかし、純正の新品を実際に見てみると、この購入した状態の色がカタログや書籍で見る純正色だと思ったので、このままの状態にすることにしました。 - 同時に購入した純正ボルトを見てみると、段付き構造になっているせいで、一体型ワッシャー部までの全長が結構長いです。
ディフューザー側の取り付け穴にそこまで深さがないので、きちんと最後まで締め込める気になりました。 - 試しに純正ボルトを取り付けてみると、やはりボルトのワッシャー部がスカートに密着するまで締め込めません(段付き部分も密着しません)。

スカートにディフューザーを仮固定

純正取り付けボルト 90149-SA0-003

純正ボルトを底付きするまで締め込んだ状態
- ディフューザーの方にボルトを取り付け、底付きするまで締め込んでみても、やはりかなりネジを残した状態で止まってしまいます。
無理やり締め込んだらもう少し締め込めそうな気もしますが、せっかく密封構造のディフューザー内部にボルトが貫通したらいやなので諦めました。
自分で色々調べた結果、下側(路面側)に水抜き穴が開いている純正ディフューザーの写真をいくつも発見しました。ちなみに自分のディフューザーには穴はありません。
もしかしたら、水抜き穴があるものは取り付け穴が貫通しているのかもしれないと思いましたが、実際どうなのかを確認することはできません。

ディフューザー単体で底付きするまで締め込んだ状態

ミスミ ウレタンワッシャ URWS20-10-5
- せっかくなので購入した純正ボルトを使用することにして、隙間にワッシャーを挟んで解決することにしました。
リヤアンダー側のボルト座面を見ると湾曲している箇所もあったので、5mm厚のウレタンワッシャを挟むことにしました。
使用したのはミスミの ウレタンワッシャ フリー指定タイプ URWS20-10-5open_in_new 。硬度は最も硬いショアA95を選択しました。 - 底付きで発生する隙間が4mmくらいだったので、1mm潰れてちょうとよい感じになりました。
- 取り付け完了。これでボンネットとリヤスポイラー以外は全ての外装が純正品になりました。
インナーフェンダーが前期型用のままだと、少し隙間ができるので、インナーフェンダーも後期型用に交換しています。インナーフェンダー交換の詳細は 02R インナーフェンダーopen_in_new のレポートの通りです。
リヤスポイラーがウェットカーボン製なので、純正は無理だとしてもいずれはドライカーボン製に交換したいですね。

ウレタンワッシャーを挟んで純正ボルト取り付け

02R用スカート+ディフューザー取り付け完了

ターンバックル式ステイロッド
- FRP製の時は問題なかったのですが、純正品への交換に加えてディフューザーを取り付けたことで重量が増えたため、
レインホースなしではかなりぐらつくようになってしまいました。
レインホースを取り付ける気にはならないので、何らかのステーでサポートできないか考えていると、スカートのサポート穴の真上あたりのボディにちょうど良い穴を発見。 この穴からステーを伸ばして固定すれば良さそうです。
購入したのはヤフオクなどで「ステイロッド」や「コネクションロッド」の名称で販売されているアジャスト式のロッドです。
全長が175mm~220mm、ターンバックル部(黒いパイプの部分)が150mmという仕様の製品で、ネジ類は全てM5になっています。
- 装着完了。装着前のぐらつきは全くなくなりました。
使用したステイロッドは、中央のターンバックル部分にアルミパイプが被さっているのですが、このアルミパイプとターンバックルは空回りするので長さ調整と固定ナットの締め付が非常にやりにくいんです(中央部を回転させながら長さ調整は無理)。
外しても見た目は問題ないし、しっかりと固定できるので、アルミパイプを外した状態で使用しました。

スカートをステイロッドで補強