メンテナンスリッド本体入手
生産終了の超レアパーツ
ご存じの通りNSX-R及びTypeSはメンテナンスリッドがアルミフレームとメッシュで構成されていて、エンジンルームの中身が丸見えになっています。 丸見えにしたいだけであればメンテナンスリッドを取り外せばよいのかも知れませんが、メッシュが程よく視界を遮る純正品のデザインは秀逸です。 FRP製のコピー品は出回っていますが、いつか本物のメンテナンスリッドに交換したいと思っていて、ついに状態の良い中古品を入手しました。
- 購入したメンテナンスリッド。
ウェザーストリップとヒンジが付属していました。 ヒンジも生産終了部品なので貴重品ですが、クーペのヒンジとの違いはリッド側にナットが溶接されているだけなので、クーペ用のヒンジでもナットを使用すればリッドの取り付けはできそうです。

NSX-R(TypeS) 純正メンテナンスリッド

NSX-R(TypeS) ドアストッパー(72142-SL0-000)
- 購入したNSX-R(TypeS)用ドアストッパー(72142-SL0-000)。 NSX-R用メンテナンスリッドに交換する際に見落としがちな部品ですが、NSX-R(TypeS)とクーペではドアストッパーが異なります。 部品名称はドアストッパーですが、メンテナンスリッドが着座するゴムです。

NSX-R(TypeS) ドアストッパー(72142-SL0-000)
- NSX-R(TypeS)とクーペのドアストッパーを比較。
左側が元々付いていたクーペ用、右側がNSX-R(TypeS)用で背が高くなっています。

No | 部品番号 | 部品名称 | 単価 | 数量 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
6 | 69110-SL0-901 | リツドCOMP.,エンジンメインテナンス | - | 1 | 旧品番:69110-SL0-900 | |
11 | 69210-SL0-900 | ヒンジCOMP.,エンジンミドルリツド | - | 1 | ||
17 | 74442-SL0-003 | ウエザーストリツプ,リヤーハツチロアー | 4,430 | 1 | ||
32 | 90151-SR2-000 | ボルト,スペシヤル 6X14 | 245 | 4 | ||
41 | 93404-0602007 | ボルトワツシヤー 6X20 | 35 | 1 | ||
12 | 72142-SL0-000 | ストツパー,ドアー | 205 | 2 |
価格は2025年04月時点
メンテナンスリッド重量測定

NSX-R(TypeS)用メンテナンスリッドの重量測定
- 軽量化効果を確認したかったので、まずはNSX-R(TypeS)用メンテナンスリッドの重量を測定。
結果は3.55kgでした(引っ張り型の計量器なのでバランスにより多少の誤差があるかもしれません)。
92Rカタログ記載内容
エンジンメンテナンスリッドをアルミフレーム+アルミメッシュ化(-4.0㎏)

クーペ用メンテナンスリッドの重量測定
- 続いて取り外したクーペ用メンテナンスリッドも重量の測定。
クーペ用リッドはステー込みの重量ですが、結果は6.4kg。
NSX-R(TypeS)用のオープンステーが軽くなっていることを加味すると2.7~2.8kg程の計量化だと思います。 クーペ用のリッドが経年劣化で軽くなっているとも思えないし、なぜカタログ記載の重量差よりも実測値の差が小さいのかは不明です。
メンテナンスリッド本体取り付け

NSX-R(TypeS)用ドアストッパー取り付け
- ドアストッパー取り付けはねじ込むだけです。
3つのドアストッパーの内、後方中央の1個は背が低いクーペ用、両サイドの2個が背が高い専用部品になっています。 見た目では分かりませんが、クーペ用のリッドは反り返ったような形状になっているのでしょうか。 - メンテナンスリッド本体の取り付け完了。
ボルト4本で固定するだけなので簡単です。
写真でしか見たことのないNSX-R純正メンテナンスリッドの実物が装着できて感無量です。
エキスパンションタンクにカバーがないので白が目立ちます。ガレージ保管なので紫外線をそこまで気にする必要はありませんが、エキスパンションタンクが目立って変なので、NSX-R用のカバーを購入しようと思います。 - リヤガラスを閉じた状態。
エンジンルームが丸見えなので、知らない人から見れば、奇抜なドレスアップと感じるかもしれません。

メンテナンスリッド本体取り付け後

メンテナンスリッド本体取り付け後
オープンステーの取り付け
- ボディに穴あけが必要なため、どうするか迷いましたが、せっかくの純正メンテナンスリッドなので、純正品のオープンステーを取り付けることにしました。
とりあえず02Rのパーツリストを元に必要と思われる部品を購入しました。 - 購入したオープンステー関連部品を組み立て。
ロッドホルダーを取り付けるためのカプラーステー(32756-PBY-N51)も含まれていますが、使用することができませんでした。 - 前期型の車両だと、このカプラーステーを取り付ける場所にレジスターが装着されているために取り付けることができません。
この部品が使えなかったことで、 T3TECopen_in_new さんがなぜ専用の ロッドホルダーブラケットopen_in_new を販売しているのかが理解できました。

NSX-R(TypeS) メンテナンスリッド オープンステー 関連部品

組み立てたNSX-R(TypeS)用オープンステー

後期型用カプラーステー
No | 部品番号 | 部品名称 | 単価 | 数量 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
8 | 69112-SL0-900 | ブラケツトA,ロツドホルダー | 460 | 1 | 2021年03月価格 | |
25 | 74845-SL0-900 | ステー,エンジンメインテナンスリツドオープン | 3,920 | 1 | 2021年03月価格 | |
29 | 90006-PT2-003 | ボルト,フランジ 6X16 | 35 | 2 | 2021年03月価格 | |
35 | 91503-SS0-003 | ホルダー,ロツド | 100 | 1 | 2021年03月価格 | |
36 | 91604-SD2-013 | グロメツト,ボンネツトステー | 130 | 1 | 2021年03月価格 | |
ZB13.3-5 | 32756-PBY-N51 | ステー,カプラー | 1,650 | 1 | 2025年03月価格 | |
ZB13.3-21 | 93403-0601604 | ボルトワツシヤー 6X16 | 40 | 1 | 2025年03月価格 | |
ZB13.4-3 | 30700-SL0-N11 | レジスターASSY. | 9,020 | 1 | 販売中止 |

NSX 92R用レジスターASSY(30700-SL0-N11)
- 調べてみると、92R用のレジスターブラケットはロッドホルダーを取り付けるためのブラケットが付いているようでした(後の部品統合で全てのモデルにこのブラケット付いたレジスターが割り当てられています)。
販売停止で購入できなかったのですが、ダメ元でモノタロウで購入してみると無事届きました。たまたま在庫があったのか、販売再開したのか定かではありませんが、良かったです。 - 92R用レジスターとクーペ用レジスターの比較。
92R用のレジスターはロッドホルダーを取り付けるためのブラケットが付いています。

NSX 92R用レジスターとクーペ用レジスターの比較

ロッドホルダー 取り付け穴の位置決め
- 純正オープンステーの取り付けはボディへの穴あけが必要です。
失敗は許されないのでロッドホルダーとリッドの穴を基準に慎重に位置合わせをします。
ロッドホルダーブラケットの出っ張りがボディの折り返しと干渉しないように注意が必要です。 - 穴あけ完了。ボディ外側から17mm内側にすると、ボディの折り返し部分をギリギリでかわせます。穴のピッチは60mmでした。
正しい位置に穴をあけると、スポット溶接がある平面の中央から少し外側にずれます。 - 純正オープンステー取り付け完了。ロッドホルダーブラケット全体がボディの折り返しの内側に収まっています。
- 取り付け後にオープンステーでメンテナンスリッドをきちんと支えることができるかを確認します。

ロッドホルダー 取り付け穴の穴あけ完了

ロッドホルダーブラケット取り付け部

オープンステーの機能確認

オープンステーの収納確認
- 最後にきちんとロッドホルダーに収納できるかを確認して取り付け終了。
ぴったりの位置で抵抗なくホルダーに押し込むことができます。
後期型のレジスター位置については情報を得ることができませんでしたが、後期型のパーツリストには「ブラケツト,レジスター(30701-PR7-000)」という謎のステーがあるので、レジスターの移設に関係しているのかもしれません。