換装作業
ショックドライバーは必須
換装作業に技術的に難しい点はありませんが、ひとつだけ特殊工具がないと難しい作業として、ブレーキローターを固定している皿ビスの取り外しがあります。
走行距離が少ない車両だと貫通ドライバーで衝撃を与えただけで緩み始めることもありますが、NSXのような年代の車両だと大抵は固着しており、緩めるために必要なトルクをかける前にネジの頭をナメてしまいます。
そこで、柄の後端をハンマーで叩くと、叩いた力がドライバーを回転させる力に変換されるショックドライバーという工具を使用します。
そのため、ショックドライバーは事前に準備しておいた方がよいと思います。
その他は、固定ボルトが固着して緩みにくい場合があるため、しっかりと力をかけることができるように十分な作業スペースを確保する点に気を付ければよいくらいです。
ローター固定用皿ビスをショックドライバーで緩める
フロントブレーキ換装完了
フロントブレーキ換装完了
フロントブレーキ換装完了
リヤブレーキ換装完了
リヤブレーキ換装完了
リヤブレーキ換装完了
ホイール装着状態の比較
ホイール装着状態の後期フロントブレーキ
- 後期フロントブレーキに換装後、ホイールを装着した状態。
ホイールサイズは18inchです。
ブレーキローターが直径で16mmサイズアップしているので、キャリパーは8mm外側にオフセットされていると思われます。 前期と比較して少し大きくなった感じはしますが、まだホイールとの間はスカスカです。
ホイール装着状態の後期リヤブレーキ
- ホイール装着状態の後期リヤブレーキ。
ホイールサイズは19inchです。
ブレーキローターのサイズアップは直径で5mmで、キャリパーのオフセットはわずか2.5mmのため、見た目では前期と後期の違いが分かりにくいです。
フロントよりホイールが大きいので相変わらずスカスカです。
リヤキャリパーピストン比較
リヤキャリパーピストン比較
- 前期と後期のキャリパーの最も大きな仕様変更点がリヤキャリパーのピストン径です。 前期と後期のキャリパーを並べて置いてみると、目視でもピストンサイズが全く異なることが確認できます。
- サービスマニュアルに記載されているホイールシリンダ内径の42.8mmに対し、ピストン径はノギスで実測すると約42.4mmでした。 ピストンシールで埋まる寸法差が約0.4mmということになります。
- サービスマニュアルに記載されているホイールシリンダ内径の48.1mmに対し、ピストン径はノギスで実測すると約47.3mmでした。
ピストンシールで埋まる寸法差が約0.8mmということになります。
前期と後期でホイールシリンダとピストンのクリアランスにかなり差があるように思えますが、組み付けた状態でノギスを使って測定したので、うまく測定できていない可能性があります。
前期リヤキャリパーピストン径測定(約42.4mm)
後期リヤキャリパーピストン径測定(約47.3mm)
ブレーキローターの重量比較
- 後期ローターとの違いを確認し、後々社外ローターに交換した場合の参考にするために、前期ローターの重量を測定しました。
ローターの厚みは、フロントが基準値28mmに対してノギス測定で約27.5mm、リヤが基準値21mmに対してノギス測定で約20.6mm。 重量の測定結果は、フロントが5.892kg、リヤが5.416kgでした。 - 後期フロントローター(02R用中古)の重量測定。 目量の小さい計量器では6kgまでしか測定できないため、精度の低い吊りはかりで測定。 厚みが少し減った状態(基準値28mmに対してノギス測定で約27.7mm)で、結果は7.2kgで、前期ローターより約1.2kg重くなっています。
- 後期リヤブレーキローター(DIXCEL SD)の重量測定。 後期フロントローターと同じく6kgを超えているため、精度の低い方の計量器で測定しました。 計量結果は6.14kg。前期ローターより約0.7kg重くなっています。
前期ローターの重量測定
後期フロントローター(02R用中古)の重量測定
後期リヤローター(DIXCEL SD)の重量測定
